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チェンマイからやってみた|日本の携帯番号を最安値で持てるpovo(ポヴォ)eSIM登録!

日本の携帯電話番号が必要な場面が増えている

筆者は日本から北タイに移住しておよそ20年。その間、日本の運転免許証やクレジットカードは維持してきましたが、そのクレジットカードの「楽天カード」が3Dセキュアといういわゆる本人確認の方法としてより安全なやり方になりつつあります。

2024年4月17日、以下のメールが楽天カードから届きました。

<本文抜粋>
平素は、楽天カードをご利用いただき、誠にありがとうございます。
本メールは、本人認証サービスにご登録済の会員様にお送りしております。
このたび、本人認証サービスにワンタイムパスワードでの認証方法を導入いたしました。
会員様により安全にご利用いただくために、新しい認証方法に自動的に移行させていただきます。
すでに新しい認証方法での本人認証サービスにご登録されている会員様にもお送りしている場合がございますので、ご了承ください。

本人認証サービス(3Dセキュア)とは? 

■カードご利用時の認証方法
<変更前>
楽天e-NAVIにて会員様が設定された固定のパスワードでの認証
<変更後>
ご登録中の携帯電話番号宛に届くワンタイムパスワードでの認証
※不正使用の可能性が低いなど、本人確認が不要と判断された場合は、パスワードの入力は求められません。

■認証方法移行日
2024年4月18日より順次
※会員様によって登録のタイミングが異なります。具体的なタイミングについてはお答えいたしかねます。
※登録が完了した会員様には、「本人認証サービス登録完了のお知らせ」メールを配信いたします。

楽天カードだけでなく、日本のクレジットカードのワンタイム・パスワードは、3Dセキュア2.0という仕組みで、携帯電話のショート・メール・サービス(SMS)を使う方法です。ネット決済をする度にSMSにその時に使う1回限りのパスワード(だから「ワンタイム・パスワード」という)が送られてきます。そのため、これまでのパスワード入力よりは安全と言われています。日本は2025年までに完全移行することになっています。

楽天カードは2024年4月18日から順次移行されます。他のクレジットカードなどでも移行されていきますが、そのためにわざわざ帰国するのも大変です。
そこで、日本に帰らなくてもタイ(チェンマイ)でできる調べてみました。

海外でSMSを受け取るサービスを調べてみた

海外でSMSを受け取ることができる日本の携帯電話サービスには、以下のようなものがあります

NTTドコモ:海外でのSMS受信が可能で、データ通信のエリア外でも、通話が可能な国・地域であれば利用できます。また、海外での利用には「世界そのままギガ」や「世界ギガし放題」などの海外データ定額サービスの利用が推奨されています。
楽天モバイル:海外72の国と地域で毎月2GBまでの海外ローミングが無料で、Rakuten Linkアプリを使用して国際通信も無料で行えます。さらに、国際SMSの送受信も無料です。
• 他にも、ahamoHISモバイルなどが海外での日本の携帯番号維持・SMS受信ができる格安SIMとして紹介されています。
これらのサービスは、海外で日本のSMS認証が必要な場合や、日本の携帯番号を維持したい場合に便利です。サービスの詳細や料金プランは、各携帯電話会社の公式ウェブサイトで確認することをお勧めします。また、海外での利用には、事前に国際ローミングの設定を行う必要がある場合がありますので、出発前に確認しておくと良いでしょう。

これらのサービスの難点は、月額基本料があることです。もちろんその費用は日本の銀行口座から引き落とされますので、タイに拠点を移している長期滞在者にとっては、日本円の口座をできるだけ目減りさせることなく維持できるサービスが必要です。

やはり「povo(ポヴォ)」しか勝たん!?

ということで、以前にもご紹介しましたが、基本料無料で電話番号を維持できる「povo(ポヴォ)」がベストチョイスとなります。
ただし、定期的に日本に一時帰国する方や、海外にいても日本と日本の電話番号で音声通話をする必要のある方は、「楽天モバイル」が良いと思います。

「au」が2021年3月から開始した格安プラン "povo2.0"であれば、月額基本料金はなんと0円で、データや通話等のサービス内容を「トッピング」として必要な時に都度購入するだけです。今まで海外では使えなかったのですが、2023年8月以降は海外での通話・SMS、データローミングにも対応しています。

チェンマイから新規eSIM契約を行ってみた!

前置きが長くなりましたが、ここからは筆者が実際にチェンマイでpovoをeSIMで完全新規契約してみた記録となります。(2024年2月)

今後登録方法が変更になる可能性がありますので、もしご興味のある方は参考にお早めにやってみてください。

必要なもの

  1. eSIMが使えるスマートフォン
    【24年3月最新】eSIM対応機種まとめ【iPhone・Android一覧】(外部リンク)
  2. 日本政府発行の運転免許証またはマイナンバーカード
    今回は運転免許証を例に挙げます。重要なのは、現物が必要だということです。コピーや写真は不可です。
  3. 日本で発行されたクレジットカード
    日本の携帯電話サービスですので、当然海外のクレジットカードの決済は不可能です。

povoアプリの導入と設定

1:まずはpovoの申し込みサイトを開きます。→https://povo.jp/procedure/new/
「アプリからお手続き」「Webからお手続き」を選ぶ項目が出ますので、「アプリからお手続き」を選びます。

2:App Storeからアプリを入手してください。

3:アクティビティのトラッキング許可の確認が出てきますので、任意の選択をしてください。
  (筆者は「アプリにトラッキングしないように要求」を選びました)

4:「利用規約」を読んで「続ける」を選択

5:「プライバシーポリシー」を読んで「続ける」を選択

6:「初めての方はこちら」を選択

7:いろいろと長い文章が出てきますが、すべて流し読みして「次へ」を選択(たくさん続きます・熟読しても良いです)

8:キャンペーン・コードがある方は入力してください

9:アカウント登録画面。スマホでメールが受け取れる「メールアドレス」を入力してください。

10:入力したら「次へ」

11:認証コードの入力画面が出ます

12:先ほど入力したメールアドレスを確認して、そこにきている6桁の数字を、povoアプリの先ほどの欄に入力してください。
   ※制限時間は発行から2分間ですので、お急ぎください。

新規申し込み手続きへ

1:SIMタイプと契約タイプを選ぶ画面になります

2:SIMタイプを「eSIM」選択にしてください

3:お申し込み内容の確認画面になるので、月額費用がかからないタイプを選択してください

4:キャンペーンコードなどがある場合は、ここで入力・変更ができます

5:さまざまな同意内容があるので、すべて確認してチェックしてください

6:お支払い方法の設定画面になります。今回は「クレジットカード」決済の場合をご案内します

7:クレジットカード情報の入力画面になるので、間違いなく全ての項目を入力してください

8:開通までのステップの画面になります。「次へ」を選択します

9:本人確認からeSIMの設定までの流れが親切に書いてあります

本人確認(運転免許証の撮影)

次に、アプリから自動的にブラウザ(インターネットを見る別のアプリ)に切り替わります。これは本人確認のために手元にある運転免許証を正しく撮影し、顔写真と照合するという重要なステップとなります。

1−3:本人確認書類を選択し(今回は運転免許証)、スマホのカメラへのアクセスを許可してください

4−6:画面の指示に従って証明書を正面から正しく撮影してください

7−9:次に、証明書がコピーなどの偽物ではないことを見極めるために、斜めから撮影するように指示があります

10−14:斜めに撮影する場合に、指が入ってしまうと認証されない場合があるので、再撮影などをして慎重に進めてください

15−18:証明書の裏面を撮影します。

本人確認(顔写真撮影)

次に、証明書本人であることを確認するために、顔写真を撮ります。

1−4:まず顔の正面からです。画面の指示に従って進めてください。メガネはOK(運転免許証に準ずる)ですが、帽子やマスク・カラーコンタクトはダメです。

5−11:顔を立体的に撮影するために、首振りをしながらの撮影が必要です。画面の指示に従って3回OKが出るまで行う必要があります。

12−15:画面の通りにゆっくり首を振って、緑のOKマークが3回出るまで続けます。

本人確認・完了メールが来るまで

1−3:撮影が完了し、再度アプリに戻ります。「次へ進む」を押して、本人確認に使用した証明書と同じ情報を入力し、「次へ」を押してください

4−6:入力した内容に誤りがないか確認して、本人確認へと進みます。最短5分で完了という表示がありますが、実際に筆者が行った際は約3時間かかりました

完了メール確認→eSIM発行

1−3:本人確認完了のお知らせのメールが届いたら、アプリを開いて「ログイン」を押し、登録したメールアドレスを入力し「続ける」を押します

4−6:メールアドレスに6桁の認証番号が来るので、アプリの方にも入力してください

7−9:「eSIMを有効化する」を押してください。注意点は、その日の受付時間は日本時間の9:30〜20:00ということ。20時以降は翌日以降の発行になります。

10−12:有効化が完了すると、メールでお知らせが来ます。今回の申し込みでは、約2分で来ました。

eSIMの有効化

さあ、数々の手順を経て、やっと最終段階まで来ました。eSIMの有効化には、スマホをWi-Fi接続しておく必要があります。

1−3:アプリから「eSIMの設定」を開き、「eSIMプロファイルをダウンロード」を選択します。するとeSIMをアクティベートし始めます。

4−5:少し経って、画面上に「モバイル通信設定完了」のメッセージが出ればeSIMの設定が完了となります。

6−9:モバイル通信の設定がこのまま可能です。タイにお住まいでタイのeSIMではない物理SIMカードがすでに入っている場合、主回線をそのSIMの電話番号にしておきましょう。また、今回取得したeSIMのpovoは混同しないように分かりやすい名前にしておきましょう。筆者は「povo」+「取得した日にち」を名前にしました。

10−12:デフォルト回線(優先的に使う回線)は、普段タイにお住まいの方はタイの電話番号にしておきましょう。モバイルデータも、タイにいる間はpovoに繋ぐと「ローミングパッケージ」という、日本以外の外国で使うためのパッケージが適応される可能性があるので、自動的に切り替わらないようにしておきましょう。iPhoneの場合、Facetimeは電話番号に紐づけられるので、普段タイの電話番号を使っている方は設定を変更する必要はありません。

あなたもやってみよう!

いかがでしたか?とても大変そうですが、ステップを踏んできちんとやれば大丈夫。この記事を参考にしていただけると幸いです☺️

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