2024年5月28日に、タイ入国に関する変更等につき閣議決定され公表されており、6月から開始などと情報が錯綜しておりましたが、本措置が7月15日より発効されました。
目次
タイの主な新制度の紹介
- 短期滞在査証免除国の拡大及び滞在日数の延長(これまでの30日間から60日間に延長、観光、労働、短期的商用目的)
- NON-ED PLUS VISAの新設。外国人留学生は学校卒業後も1年間滞在許可。
- Destination Thailand Visa(DTV)の新設。ノマドワーカーなどを対象に5年間有効ビザを発給。
日本からタイ入国の滞在期間
日本は以前より、タイ入国に対してビザ免除対象国ですが、これまでのノービザ入国滞在期限は30日から2024年7月15日以降の入国では60日となりました。
タイ国内のイミグレーションにて滞在延長手続きが可能で、延長期間は従来どおり30日間。
今回の新制度で60日滞在している人は、30日の滞在延長手続きをすれば、最長90日間滞在できることになる。
なお、観光ビザは従来のまま存在し、ビザ免除や到着ビザの対象ではない国からタイに入国するには、観光ビザが引き続き必要だ。しかし、日本などのビザ免除国にとっては、滞在期間が最長60日の観光ビザを取得する必要は無くなった。
31日~60日間を滞在する予定に人にとっては、費用や手間がなくなった点で大きなメリットがあるでしょう。
デスティネーションタイランドビザ(DTV)がスタート
今回の新制度で注目度が高いのが、Destination Thailand Visa、略して「DTV」。
最大滞在180日で、5年間有効というのが特長で、ノマドビザとも言われています。
※「D』はDestinationのDであって、DigitalのDではありません(筆者もよく間違えます)
デスティネーション・タイランド・ビザ(DTV)の概要
対象者 | 1. デジタルノマド/リモートワーカー/フリーランサー 2. タイソフトパワー (以下のような活動への参加者) • ムエタイ • タイ料理 • 医療 3. DTV保有者の家族(配偶者や20歳未満の子供) |
申請必要書類 | 1. パスポート 2. 過去6ヶ月以内に撮影された写真 3. 現在居住地を証明する書類 4. 財務証拠: 50万バーツ以上の預金証明やスポンサーシップレター。(給与証明など) 5. 各申請を証明する書類 訪問の目的 a.ノマド: 自国での雇用契約書または雇用証明書、またはデジタルノマド、リモートワーカー、外国人タレント、またはフリーランサーのステータスを示す 専門的なポートフォリオ b.タイのソフトパワー: 活動参加する証明または病院/医療センター発行のアポイントメントレター c.家族: DTVビザ保有者との関係の証明(例:結婚証明書/出生証明書/養子縁組証明書のコピー) (補注:出生証明書は、戸籍謄本とその英訳でも可能と思われます。根拠はEDビザの申請時に使うため) |
申請方法 | 電子申請 (Thai e-Visa) |
ビザ手数料 | 10,000バーツ |
ビザ有効期限 | 入国あたり180日間 |
滞在期間 | 5年間、マルチプルエントリー |
滞在延長 | 入国あたり1回のみ180日を超えない範囲で延長可能 最大滞在日数は最大で、180日+180日 DTVビザの有効期間内にタイに再入国する必要あり |
現時点(2024年7月21日)で、在日本タイ大使館のホームページなどでは申し込みに関する発表などは行われていませんが、在ビエンチャンタイ大使館のホームページでは、DTVについて説明がされています。
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**代理店/学校/機関/会社の文書のコピーは、許可された人が署名し、代理店/学校/機関/会社のシールが押印する必要がある。
***担当者が判断した場合には、追加の書類や面接を要求する場合がある。
ビザ料金(現金はタイバーツのみで、返金不可)
タイ語または英語以外の言語の文書は、英語かタイ語のいずれかに翻訳する必要があり、外交/領事館で公証する必要があります。
ビザの申請方法
- https://thaivisavientiane.comで予約してください。ウォークインは受け付けられません。
【必要書類について】
・代理店/学校/会社の書類のコピーには、権限のある人物の署名と会社の印章が必要
・担当官は、必要に応じて追加の書類の提示を求めたり、申請者との面談を要求することがあります。
ビザ料金は10,000バーツで、タイバーツの現金のみ。返金不可。
タイ語もしくは英語以外の言語で書かれた書類は、タイ語もしくは英語に翻訳し、外交/領事館で公証する必要があります。
DTVは、タイ国内での申請は不可となっています。
申請から取得までにやや難易度が高いかもしれないDTV
これらの情報を見る限り、DTVの申請条件はクリアしても書類を用意するにはそれなりの時間と労力などが必要で難易度がやや高い印象があります。
しかし、この申請料金で5年間有効で、180日滞在というビザはなかなかないと思うので、興味のある方はぜひこのビザでタイ滞在を検討してくださいね☺️
今後も最新情報があり次第、アップしてまいります。