(本記事はPRを含みます)
目次
チェンマイから中国・深圳へ:効率よくeSIMを使いたい・・・
2024年5月末、筆者は仕事で中国は深圳(シンセン)に行く機会がありました。そこで問題となるのがインターネット。スマホがネットに繋がらないと不便です。
チェンマイから深圳には直行便はなく、ドンムアン空港からの直行便は深夜3時着。これではそもそも現地でSIM購入など不可能。
チェンマイから香港へ飛び、陸路で深圳に入るのが最も効率的とわかりました。
現地空港などでSIMを購入する手間を省き、最短時間で移動するのは「eSIM」がマスト。そして香港でも中国本土でも使えるものが必要です。
いろいろと検討した結果、「World eSIM」を試してみました。それにはいくつか理由があります。
World eSIMの良いところ
海外旅行者向けのプリペイドeSIMサービスです。主な特徴をまとめました。
- 広範な対応国: World eSIMは180ヵ国以上で利用可能。周遊プランもある。
今回、チェンマイ→香港→深圳と行くので、香港と中国本土をまたげる周遊プランはマストでした。 - 簡単な購入と設定: 公式サイトや専用アプリから24時間いつでも購入でき、アプリを使って簡単にeSIMをインストールできること。
筆者は比較的に慣れている方ですが、できるだけ簡単にできるに越したことはありません。 - 契約不要: 完全プリペイド式で、契約や解約手続きが不要なこと。
短期間の利用なので、サクッと使えてサクッと追われる方が良いに決まっています。 - 日本語サポート: 日本語対応のメールサポートが提供されていること。
リアルタイムで24時間までの対応は求めませんが、何かあった時に最低限メール対応は日本語でしてもらいたいもの。
World eSIMの注意点
筆者が求める条件はほとんど満たしていましたが、次のような注意点もあります。
- 電話番号がないこと
World eSIMはデータ通信専用のため、音声通話やSMSの受信はできません。通話には、LINEやWhatsAppなどのインターネットを利用した通話アプリを使う必要がありました。 - プランの選択を間違えると出費がかさむ
当然のことですが、自分の用途に合わせたパッケージの購入が必要です。
今回筆者は、タイ→香港→深圳への移動する間の最大2日間だけの利用でしたので、周遊プランの3日間を選びました。
特定の国にずっといる場合は、無制限プランが用意されているので、周遊プランから切り替えた方が良いでしょう。 - 対応機種の確認
すべてのスマートフォンがeSIMに対応しているわけではないため、事前に自分の機種が対応しているか確認する必要があります(後述)。 - 日本時間基準であること
利用日数のカウントは日本時間基準で行われるため、海外にいても日本時間で1日が計算されます。
タイと香港・深圳の時差は1時間。タイと日本とは2時間。わずかな違いですが、特にアクティベート(利用開始)時間を間違えると損します。 - アクティベートのタイミングを気をつけよう
特に周遊プランの場合、その対象国にタイが含まれていたため、早くアクティベートしてしまうとその時点で利用開始になってしまうため、出発直前にしました。
対応機種の確認|eSIMはどんなスマホで使えるの?
iPhoneについては、2018年以降に発売したiPhoneシリーズの各機種がeSIMに対応しています。具体的には、iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR 以降の機種がeSIM対応機種です。
チェンマイで入手できるAndroid端末にもeSIM対応のものが増えていますが、通信バンド(カバー電波周波数)が日本の回線に合わない機種もあるようです。より確実にはiPhoneのご利用をオススメします。
実際にeSIMを入れてみた
まずはプランを確認しましょう。以下のリンクからどうぞ。
筆者の場合、タイ→香港は空路、香港→深圳までは陸路で行くことにしていたため、「周遊プラン」の「アジア・オセアニア周遊A eSIM」を選びました。
- 決まった国にだけ行く場合は「地域から探す」。複数国を跨ぐ場合は「周遊プラン」。
- アジア・オセアニア周遊Aプランを選択
- 期間容量を選択
- 「22ヶ国」のボタンを押すと対応国一覧を表示。行き先である香港・中国も、そしてタイも含まれている。
- 対応国には「日本」も含まれているので、日本への一時帰国や周辺国への旅行をする際に便利。
今回の記事では中国・深圳での利用例を書いていますが、もちろん日本への一時帰国にも使えます。
日本からタイや周辺国へといろいろな国を経由して移動する際にもとても便利です!
プランを決めたら、画面の指示に従って、登録を済ませてください。決済はクレジットカードとなります。
eSIMの設定はタイミングが命!
注文後より5分前後で「info@world-esim.com」よりアクティベート用のQRコードがメールで送られてきます。
届かない場合は。「迷惑メール」フォルダに入っている場合が少なからずあるので、よく確認してください。
eSIM設定のタイミング
- 周遊プランで、現在いる国がエリアに含まれている場合
→ 設定するとその時点でアクティベートされる(使用スタートとなる)ため、できるだけ出発の直前に行うべし! - 渡航先の1ヶ国だけで使う場合
→ eSIM設定しても電波を拾わない限りはアクティベートされないので、出発前であればいつでもいい。余裕を持って行うべし!
複数国にまたがって使える「周遊プラン」の場合、渡航前に所在する国がその対象国に含まれている場合、アクティベート(有効化)するとその場で利用開始となってしまいます。つまり、渡航前からカウントされて日数を損してしまうのです。そのため、設定はできるだけ渡航直前の方が良いでしょう。
設定方法はいろいろ
eSIMの設定方法はいろいろありますが、一例としてQRコードを読み取る方法(iOS14.7以降)をご案内します。
その他の方法も含む、登録方法一覧です。(それぞれのボタンを押してご確認ください)
チェンマイから深圳に行ってみた印象
深圳(シンセン)は、中国南部の広東省に位置する重要な都市で、香港に隣接しています。深圳は1980年に中国初の経済特区に指定され、急速な経済発展を遂げました。現在では、中国の主要な経済センターの一つとして知られています。「中国のシリコンバレー」とも呼ばれ、多くのハイテク企業が集まっています。特に、HuaweiやTencentなどの大企業が本社を構えており、技術革新の中心地となっています。
また、深圳は住みやすい都市としても評価されており、公共サービスや生態環境の質が高いです。また、若い移民が多く、平均年齢が32.5歳と非常に若い都市です。深圳は、経済、技術、生活環境の全てにおいて高い評価を受けており、中国の現代化と国際化を象徴する都市と言えます。
実際に街並みを見ても、とても清潔で、空気も綺麗。それもそのはずで、ほとんど全ての車両が電動化されていました。自動車はEV車、バイクも電動、電動アシスト付き自転車もたくさん。そのため、排気ガスはほとんどなく、タクシーに乗っても窓を開けていても全く息苦しくありませんでした。
ただし、歩道にまで電動バイクが乗り込んできて、後ろからクラクションを鳴らされるのには驚きました。電動なので鳴らさないと気づかないのです。大袈裟でなく、チェンマイの10年分のクラクションを2週間で聞きました(笑)。
また、2023年末時点で、深圳の常住人口は約1779万人。デリバリーだけでも1万人を超える人が従事していることも関係があります。日本の「Uber Eats」やタイなどの「Grab Food」にあたるアプリが普及しており、会社勤めの人々は多く利用しています。
中国で役に立ったアプリ5選
2週間の深圳滞在中、役に立ったアプリをご紹介します。どれも必須アプリと言って良いでしょう。
クレジットカードや電話番号認証登録が必須なものもあるので、中国渡航前に全ての設定を済ませておきましょう。
2. 決済アプリ:AliPay(国際版)
深圳で驚いたのは2週間の滞在期間中、一切現金を見なかったことです。使わなかった、のではなく、文字通り「見なかった」のです。コンビニでも市場でも、もちろんスーパーやデパートでも、誰かが現金で買い物をしている・お釣りを現金で渡している場面は皆無でした。そこまでオンライン決済が普及浸透しているのです。
以前は中国在住の人しか使えないことが問題になっていた決済アプリですが、現在では外国人でも使えるアプリがあります。その筆頭が「AliPay」です。日本やタイのクレジットカードも登録可能です。
AliPayには「国際版」と「香港版」があります。香港では「香港版」しか使えませんので注意が必要です(非常に不便ですね・・・)。
また、タイのクレジットカード会社によっては、不正利用防止のために中国国内での決済を不可にしている場合があります。渡航前に銀行の問い合わせ先にご相談ください。
3. 配車アプリ:DiDi(中国版)
深圳はどこに行くにも車が必須と言っても過言ではありません。バスなどの公共機関は言葉の壁があり非常にハードルが高いです。道端にある電動自転車レンタルも、レンタルするためのアプリは中国の携帯番号の登録が必要なため、使えません。
この「DiDi」は、タイでいうところの「Grab Car」に当たるものです。英語にも対応しており、Grabが使える人はさほど苦労はしないでしょう。
DiDiには「中国版」と「国際版」があります。中国国内および香港で「国際版」は使えませんので注意が必要です。
また、決済にはDiDiアプリ内にクレジットカードを紐づけることもできますが、リスク回避のため「AliPay」での決済をオススメします。
支払いの画面で「AliPay」を選べば、自動的にAliPayアプリが立ち上がり、決済ができます。
eSIM接続のためモバイルネットワークでの決済処理の反応が鈍いこともありますが、少し待ってやり直せば大丈夫です。
4. 翻訳アプリ:Google翻訳
中国語ができる人以外は、翻訳アプリは必須です。しかしながら、筆者がいろいろと試しましたが、Google翻訳以上のアプリは見つかりませんでした。
VPNアプリを使って利用する、あるいは言語データをダウンロードしておいて、アプリ利用時にスマホをオフライン状態にして利用すると良いでしょう。
必要な言語は事前にダウンロードしておく必要があります。また、オフライン利用の場合は画像や音声からの翻訳はできません。
5. SNSアプリ:We Chat(微信)
中国人と仲良くなった際に、「We Chat(微信)」やってる?と聞かれる場合があります。筆者も仕事での付き合いからプライベートも仲良くなったスタッフと、このアプリでワイワイチャットをしています。チャットアプリとしての機能は充実しており、スタンプや写真・動画も送れて、LINEと同じような感覚で使えます。自動翻訳機能もあるので、決まった相手とのチャットには非常に便利です。
利点としては、中国の携帯電話番号でなくてもアカウント作成が可能なこと。
デメリットとしては空き容量が少ないと使えないこと(アプリからメッセージが出る)。
また、中国アプリなので、セキュリティ面は不安が残ります。何かあってはいけないので、重要なアカウントやクレジットカード情報などは会話で触れたり画像を送ったりしないように自衛してください。
We Chatの利用には電話番号でのSMS認証が必須です。確実にアカウント開設をするには、ご自分の普段いる国で、その国の電話番号を使って行うことをお勧めします。We Chat Payという決済方法もありますが、ほとんどAliPayで間に合うので、わざわざ登録する必要はありません(リスク管理)。
(おまけ) VPNアプリ:RAKULINK
中国でLINEやその他の規制アプリを使うためには、VPN(Vurtual Private Network)アプリが必要です。ただし、公にはVPNの利用は中国では禁止されているため、あくまでも自己責任でお使いください。
筆者は複数のアプリを試してみましたが、このメジャーとは言えないRAKULINKというアプリが中国では非常にスムーズに接続できました。1週間お試し無料なので、短期渡航の方はトライしてみる価値があります。
中国ではVPNの利用は規制が多く、接続しづらい場合があります。また、VPNを接続しているからといって、中国政府を攻撃・侮辱するような内容をSNS等に書き込みすると危険ですので、絶対にやめてください。
eSIMを紹介する理由
eSIMはまだまだ使ったことがない人も多く、馴染みがないかもしれません。しかし、海外在住者にとっては、わざわざ窓口に行かなくても日本語でオンラインで申込こめて、帰国時や渡航先などで空港で時間を取られることもなくスムーズに移動するために役立つ、便利なものです。
当サイトでも複数のeSIMをご紹介しており、中にはアフェリエイト・つまり紹介料が発生するものもあります。この記事もeSIMの「PR」記事です。
ですが、それは決して「私利私欲を満たす」ためのものではありません。実際に使ってみて感じた利便性や注意点をいわば「人柱」的に試してみた結果を記事にて公開しています。そうすることで、余計な心配から解放され、失敗を免れ、より多くの方にeSIMの「選択肢」を増やしていただけることを願っています。
もしeSIMにご興味のある方は、この記事をご参考に「World eSIM」をお試しいただければ幸いです。
私たちの記事がその方の幸せに繋がり、情報がお役に立てること。それが私たちの一番の目的です。「利他精神」が根底にあることをご理解ください。
いろいろな情報がネットには出回っていますし、中には虚偽や詐欺まがいのものもあるでしょう。また、誹謗中傷や揶揄・やっかみもSNSでは蔓延しています。
皆様にはそうしたものに惑わされず、本当に有益な情報を取得していただきたいと思っています。
海外生活をする日本人の一人として、海外生活をされる方々への有益情報を真摯にお届けする。そうした使命感を持ってこれからも情報を配信してまいります。
チェンマイ情報ステーション スタッフ一同