日本からタイに入国し、現地SIMカードを携帯に入れても使えない場合があります。
その場合、以下の原因が考えられます。
- 携帯電話が現地の電話回線の周波数域に対応していない。
- 携帯電話にSIMロックがかかっている。
目次
電話回線の周波数帯って何?
携帯電話の回線には、3G・4G(LTE)・5Gの種類があるのはご存知かと思います。
この「G」というのは「Generation(世代)」の意味で、「Giga(ギガ)」ではありません。
簡単にいうと、新世代になるたびに回線が進歩して速くなります。今さかんに言われている「5G」は、第5世代のとても速〜い回線ということです。
そして古い回線は「世代交代」され、廃止されていきます。現在タイでも「2G」は廃止されています。数年前には「ガラケーが使えなくなる!と現地在住日本人の間でも話題になっていました(現在出回っているガラケーは3G回線以上に対応)。
現在タイは4G回線が主流で、3Gも残っています。5Gはバンコクなどの首都圏で拡大中。チェンマイはまだごく一部の地域しか使えません。
ちなみに、「LTE」とは正式にはLong Term Evolution(ロング・ターム・エボリューション)つまり「長期間の発展(を目指した通信技術)」。もともとNTTドコモがSuper 3Gという名称で提唱した規格ですが、その後世界に普及していく過程で「LTE」の名称に置き換えられ、今では「4G」のカテゴリーの一部として扱われています。
タイの電話回線の周波数を調べてみよう
意外と知られていないのはそれぞれの電話回線には周波数というものがあり、それに対応していない携帯電話は使えないということです。
タイには2022年8月現在、主に3つのキャリア(電話会社)があります。それぞれのキャリアの周波数は複雑なので、まとめてみました。
4G回線
バンド | 周波数(MHz) |
---|---|
1 | 2100 |
2 | 1800 |
3 | 900 |
3G回線
バンド | 周波数(MHz) |
---|---|
1 | 2100 |
8 | 900 |
お持ちのスマホがタイで使えるか、チェックしてみよう
日本で販売されている携帯電話は、機種によって対応する周波数が異なります。各社チェックできるサイトを設けています。
SIMロックはどうやって解除するの?
基本的には日本で先にSIMロックを解除してきてください。やり方は様々ですが、ご契約されている携帯電話のキャリアのショップに行ってやってもらうのが一番確実です(ただし有料の場合がほとんど)。
なお、iPhoneをお使いの人が多いでしょうが、「iPhone6」およびそれ以前のものはSIMロック解除ができませんので、ご注意ください。iPhone6s以降が、SIMロック解除に対応しています。
タイのお店でSIMロック解除はできるの?
以前はバンコクの「MKB」や「Pantip」などでSIMロック解除を行なっていた業者もありました。チェンマイでも2022年7月末に閉館した「Kad Suan Kaew」内の携帯ショップなどで行なっていたという噂もあります。ただ、それらの多くはいわゆる「脱獄」と言われる、メーカー保障外の抜け道的な方法でした。
現在では、そうした「脱獄」はメーカーが技術的にできない設計にしており、もし仮にできたとしてもアップデートができないなどの不具合が生じる恐れがあります。もしお店で「できる」と言われても、関わらない方が安全です。
タイでもオンラインでSIMロック解除ができる!(ただし自己責任)
そこでご紹介するのが、オンラインでのSIMロック解除方法です。
日本の携帯電話キャリア別に、専用のサイトが設けられています。
それぞれのキャリアのサイトからSIMロック解除を申請し、タイでも解除できる可能性があります。ただし、ご契約中のキャリアの会員IDやパスワードなどの情報をお持ちでなければ手続きができないことも予想されます。
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