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ゆうちょダイレクトは海外から利用可能・・・だが認証アプリという関門が
タイ在住者の中で、「日本の銀行口座はゆうちょ銀行がメイン」という方も多いことでしょう。その「ゆうちょダイレクト」は海外からもパスワードや秘密の言葉などでログイン可能なのですが、2023年7月4日以降は仕様変更により送金などの処理はパスワードだけではダメ、「ゆうちょ認証アプリ」での認証(無料)またはトークン(有料)が必要になりました。
筆者は2024年1月にタイ北部チェンマイから「ゆうちょ認証アプリ」の登録を試み、なんとか成功しました。
その記録が皆さんのお役に立てればと思い、記事にまとめさせていただきました。
記事のケースが全ての方に当てはまるとは言えませんのでご了承ください。
今回必要だったものや人物
- ICチップ入りの運転免許証(平成19年=2007年以降発行のものは全てICチップ入り)
- ICチップが読み込めるiPhone(iPhone14Pro・iPhone7以降のものは全てOK、Androidは後述)
- 日本の実家の電話番号(ゆうちょ口座開設時につかった電話番号)
- 認証番号の電話を受け取って伝えてくれる日本の家族
ゆうちょ認証アプリ(iPhone版)のインストール
筆者はiPhoneユーザーのため、上記リンク・QRコードからアプリをインストールしました。Androidからも可能です。
https://faq.jp-bank.japanpost.jp/faq_detail.html?id=2449 (ゆうちょ銀行サイトQ&A:ゆうちょ認証アプリは、どこからダウンロードできますか。)
ゆうちょ認証の登録方法
ここでは、顔認証の可能なiPhone端末での登録方法を、ステップを追って見て参ります。
2024年1月時点での仕様ですので、ご参考まで。
ステップ①〜はじめに
アプリの登録には、必ず日本の運転免許証・マイナンバーカードまたは在留カードと、登録時に本人または代理の人が応答できる日本の電話番号が必要です。
なお、運転免許証は暗証番号登録をしたICチップ入りのものでなければなりません。
- 運転免許証/マイナンバーカード/在留カード
- ゆうちょ銀行の口座を開設した際に登録した電話番号
[要注意]
・運転免許証の暗証番号は海外では確認はもちろん不可能です。暗唱番号の変更はオンラインでは不可能です。
・ゆうちょ銀行の口座に紐づけられた電話番号は、現在有効な番号でなければなりません。
例えば昔の携帯電話番号(解約済み)で登録していた場合は、日本でゆうちょの窓口で変更しなければなりません。
筆者の場合、日本の運転免許証を更新したばかりで、暗証番号を登録したばかりでした。また、暗証番号は暗記していたため、トラブルが起きませんでした。
そしてゆうちょ銀行の開設時に登録したのは日本の実家の電話番号で、今でもその番号が使えるため、特に問題がありませんでした。
ステップ②〜ゆうちょダイレクトのお客様番号で登録
登録には2つの方法があります。
- 口座番号で登録する
- お客さま番号で登録する
筆者は海外からゆうちょ銀行ダイレクトにアクセスしていたため、2の方法で行いました。
ステップ③〜運転免許証の読み取り
今回はICチップの入っている運転免許証での登録をご案内いたします。登録にはICカードを読み取る機能があるスマホを使います。
iPhoneの場合、7以降の機種が対応しているので、現在出回っているほぼ全てのiPhoneが対応しています。
画面の指示に従って「運転免許証」を選択し、図の通りにスマホとカードを配置してください。
https://liquidinc.asia/liquid-ekyc/ekyc-device-howtoread/ 「iPhone 読み取り位置ガイド」
アプリがカメラへのアクセスを求めるので、「許可」してください。
この後、暗証番号を求められますので、登録してある4桁の番号を入力してください。
ここはスクリーンショットを撮りそびれてしまいました。残念・・・
ステップ④〜本人確認
無事カードを読み取れたら、本人確認へと移ります。
- 顔認証・・・スマホカメラで自分の顔を撮影し、認証します
- 登録してある電話番号を使っての本人確認・・・固定電話の場合は自動音声、携帯電話の場合はSMSで5桁の番号が伝えられます。
ステップ⑤〜認証情報を登録
ゆうちょ認証アプリはあくまでも「ゆうちょダイレクト」を開く際に必要な認証を行うものです。その認証はFaceIDまたは6桁のパスコード入力を選ぶことができます。
FaceID認証を設定する場合は、事前にiPhoneでFacIDを登録しておく必要があります。
ステップ⑥〜取引認証設定
最後に、取引認証設定を行います。これは任意ですが、送金前に4桁の数字を入れる操作が入るため、誤った額を送金するのを防ぐという効果もあるかもしれません。(個人差があります)
これで登録が完了しました!
ステップ⑦〜ゆうちょダイレクトのサイトをスマホで開く
認証アプリからそのままスマホのブラウザで「ゆうちょダイレクト」を開くことができます。
ステップ⑧〜ゆうちょダイレクトのサイトをパソコンで開く
ゆうちょ認証アプリを使ってパソコンのブラウザにログインすることもできます。
まずはサイトを開いてください。
https://direct.jp-bank.japanpost.jp/tp1web/U010101WAK.do?link_id=ycDctLgn (ゆうちょダイレクトのログインURL)
- お客様番号の欄に入力し、「ゆうちょ認証アプリでログイン」を押す
- 画面上に表示されたQRコードをスマホで読み取る
- スマホ上でログイン認証完了の画面になったことを確認する
- パソコンの画面で「ログイン」を押す
いかがでしたか?
ゆうちょ銀行の口座をオンラインで管理するには、スマホのアプリまたはトークンが必要となり、ますます海外からは使いにくくなったような印象です。
もし今日本でゆうちょダイレクトをお使いの方は、差し迫ったことがあってもなくても、認証アプリは設定しておいた方が良いと思います。
なぜなら、日本でないと口座に紐づけられている電話番号の変更ができないからです。
特にチェンマイに移住を考えている方は、その電話番号の維持も検討が必要です。
また、チェンマイ当地でサポートするのも至難の業です。面倒なことは日本で済ませて来ることをお勧めします。
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