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タイ北部で読書支援を続ける「アークどこでも本読み隊」|チェンマイでの活動紹介

アークどこでも本読み隊とは?

「アークどこでも本読み隊」とは、タイ北部チェンマイ県のプラオ郡でタイ人の子供から大人までの読書支援や、少数民族の支援活動を行っているボランティア団体です。代表は日本人の堀内佳美さん。別途インタビュー記事も設けております。

もともと活動をスタートしたバンコクに支援者が多いのですが、最近はチェンマイでの支援活動も増えています。その様子をピックアップいたしました。

ブラインド・チャレンジ|チェンマイ日本人補習校での交流活動

チェンマイ日本人補習校より、アークどこでも本読み隊の支援目的のために記事掲載を許可いただいております。記事内の写真転載等はご遠慮ください。

2023年10月28日(土)、チェンマイにある日本人補習校にて初めて児童たちとの交流活動が行われました。内容は、幼稚園にあたるレインボークラブの園児たちや、小学生の何学年かのクラスの児童たちと、点字絵本に触れてみたり、実際に点字で文字や文章を書いてみたり、そして白杖を使って視覚障害者の擬似体験を行ってみたり。

初めて視覚障害者の方を特別講師に迎えて行った今回の活動、堀内佳美さんの柔和な雰囲気と親しみやすい語り口から、どんどん子供達が引き込まれていきました。

点字絵本は、凸凹があって触って絵や迷路を楽しむものがあり、子供たちもそれぞれ興味深げに初めて手に取って親しみました。

初めて点字を自分で書いてみよう!ということで、専用のキットを使って「あいうえお」の書き方を習って書いてみました。
最初は戸惑っていた子供達も、佳美さんが「すごい!書けてるね!」「ここはもうちょっと強くした方がはっきり出るよ」など親切にアドバイスをしてくれて、点字の文章にトライする子供も出てくるなど、大盛り上がり。
自作の迷路を佳美さんにやってもらって「これ出口がないんだけど!」と大笑い😆

視覚障害者の普段の生活に欠かせない「白杖」。目隠しをして擬似体験をしてもらいました。やはり見えない世界は想像以上に大変。何時の方向に何があるよ、とか段差がありますよ、と声で知らせてあげることの大切さを身をもって学びました。

現代社会では早ければ小学生高学年から使い始める人もいるスマートフォン。技術の進歩により、視覚障害者にも使いやすい読み上げガイド機能や音声入力ができるようになっています。佳美さんに実演してもらいました。

ブラインド・チャレンジは時間の関係で全てのクラスが参加できたわけではありませんが、中には以前補習校でアークの活動を先生から聞いて、将来社会貢献活動に従事したいと熱く語る中学生の生徒さんもいました。

こうした活動が、海外生活をしている日本人の子供達にも浸透し、多様性社会に貢献し、さまざまな違いを自然に受け止められるインクルーシブなマインドを持った人格形成にも役立つことでしょう。

チェンマイ日本人会チャリティバザーへのブース出店

2023年11月12日(日)、チェンマイ日本人会主催のチャリティバザーに、初めて「アークどこでも本読み隊」としてブース出店を行いました。

「アーク」として売るものは無いので、今回強い味方として「Nuega(ヌーガ)」さんがビーズアクセサリーを提供してくれました。
Nuegaさんのご紹介はこちら↓

はじめてのチャリティバザーですが、多くの方々がアクセサリー作りを楽しみながら、アークの活動の理解を示していただきました。
嬉しいサプライズ!チェンマイ総領事 樋口惠一さんも激励に訪れてくださいました!

当日は総額4,180Bの売り上げがあり、原価・仕入れ値を除いたアークへの寄付額は1,130Bになりました。

なお、チェンマイ日本人会のチャリティバザーは毎年行われていて、今回が24回目でした。チェンマイ日本人会の地道な活動は地域の方々にも知られており、日本人だけでなくたくさんのタイ人の方々が訪れ、アークの活動を知っていただくきっかけになりました。

チェンマイで集まった衣類などを、山岳民族の子供達に寄付しました

2023年10月〜11月にかけて、チェンマイ各地で少数民族のための冬服の寄付を募りました。チェンマイ日本人補習校の保護者の方々や、和食レストラン「家族亭」で集められた冬服衣類などは、アークのスタッフの方々により山岳民族の村に届けられました。

支援の輪を広げよう!

アークどこでも本読み隊は読書支援だけでなく、こうした物資の支援も継続して行っています。賛同いただける方はぜひ一緒に支援の輪に加わってくださいね!

詳しくは、アークのホームページをご覧ください。

本の寄贈について

おうちに眠っている絵本はありますか?お子様がすでに大きくなられ、使っていない絵本などはありますでしょうか?
アークはいつでも、チェンマイ県プラオ郡にあるランマイ図書館に置けるような絵本を探しています。
日本語で書かれていても、タイ語に翻訳をするボランティアスタッフがおりますので、状態がよい絵本でしたら、いつでもお気軽にご寄贈ください。

ただ、日本などタイ国外からお送りいただく場合、送料が大変高くなってしまい、かえって申し訳ないですので、タイで特に手に入りにくい仕掛け絵本(飛び出す絵本や音の出る本、布の絵本など)のみに限定させていただいております。

絵本の寄贈に関しては、以下のいずれかの住所でお願い致します。

<タイ国内外から郵便局のサービスなどを利用してお送りいただく場合>
Rang Mai Library
PO Box 6,T. Wiang
A. Phrao, Chiang Mai
50190, Thailand
Tel: +66 93 212 5006

<クーリエなど、民間のサービスを利用してお送りいただく場合>
Rang Mai Library
169 M. 6, T. Wiang, Phrao
Chiangb Mai 50190 Thailand
Tel: +66 93 212 5006

物品の送付について:インタビューにもある通り、ニーズがないものを送っても勿体無い・活かせない恐れがあります。
まずは確認のためにアーク宛にお問い合わせをお願いします。

アークどこでも本読み隊・お問い合わせ・ご連絡先

ホームページhttps://alwaysreadingcaravan.org/japanese/index.php
Facebookページhttps://www.facebook.com/ARCbookworm.jp
堀内佳美さん X(旧Twitter)http://twitter.com/YoshimiARC
メールアドレスbookworm@alwaysreadingcaravan.org

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