コロナ禍以降、タイへの教育移住の関心が高まっており、チェンマイへの移住相談も増えてきております。
主に幼児~小学校にかけてのインターナショナル・スクールやインターナショナル・コースを持つ現地校(バイリンガル・スクール)への入学を目的とした移住を希望される中で、同伴する保護者へのビザはどうなっているのかというご質問を多くいただきます。
子供はタイで就学する場合に、教育ビザ(ED ビザ)が取得できますが、保護者のビザはどうすればいいのでしょうか。今回は、教育移住向けの保護者のビザについてお伝えします。
2024年3月現在の情報です。
目次
子供1人につき、保護者1名のビザが発行可能。
子供がタイの学校に入る場合には、その学校に入学許可をもらい、申請必要な書類を発行してもらうことでEDビザが取得できます。それ対して、未成人の子供人数分の保護者ビザが「ノンイミグラント-O」のカテゴリーで発行が可能です。
例えば、小学生の子供2名がタイの学校に入学するのであれば、両親2名はこのイミグラント-Oビザが保護者として取得できるわけです。
詳細については、在日タイ大使館のページをご確認ください。
必要な書類を入学する学校が用意してくれることが多いですが、その場合でも有料の場合がほとんどです。また、一部学校ではサポートを行っていないところもあります。
学校選びをする際には、教育内容・環境だけなく、こういった点もチェックするとよいでしょう。
ビザ申請には、多くの書類準備が必要となります。学校を選んだのちに、すぐに取り掛かると良いでしょう。余裕を持って、渡航予定の数ヶ月前から始め、ゆとりを持ってスケジュールを立てましょう。教育移住目的の視察も承っておりますので、ぜひご利用ください。
また本ビザは、90日間の有効となりますので、タイ移住後すぐに延長申請の手続きを用意する必要があります。その際には、タイの銀行預金残高が1名につき50万バーツ必要となります。
2024年3月現在、チェンマイにてノービザ入国者ならびに観光ビザ取得者の銀行口座開設は原則として不可能です。保護者ビザを取得してくる必要があります。
追加で保護者向けにビザを取得するには
未成年の子供人数分は、保護者向けにノンイミグラント Oビザが発行されることは先ほど説明しましたが、例えば子供1人に対して、両親2名が教育移住する場合にはどうすればいいのでしょうか?
リタイアメントビザ
もし、同行する保護者の方が50歳以上であれば、タイのリタイアメントビザを申請することが可能です。
ED ビザ
子供が学校入学する傍ら、保護者もタイの語学学校などに通うのであれば、自らEDビザを取得する方法もあります。
タイ語だけでなく、英語や中国語の学習でEDビザを取得できる語学学校が多数ありますので、この機会に自分も語学習得するのはいかがでしょうか?
就労/ワーキングビザ
タイにある企業に就職して就労ビザを取得して、滞在が可能になります。
また、タイで法人設立しすれば、本ビザを取得することも可能です。
タイランドエリートの取得
タイランドエリートとはタイ観光庁が運営する会員制度で、最短5年~最長20年のビザが取得できます。タイランドエリートには複数の種類があり、家族分も取得できるものなどもあります。他のビザ取得と比べてかなりの費用がかかりますが、手厚いビザサポートもあるのでビザを取得すること自体はさほど難しくありません。
これ以外にも富裕層やフリーランス、高度技能者に向けたLong Term Residents Visa(長期居住者ビザ)や投資家やスタートアップ企業向けのスマートビザなども新しいビザとして用意されています。
タイ国内でノンイミグラントO(リタイアメント・ビザ)を取得する方法
前述の通り、2024年3月現在、チェンマイにてノービザ入国者ならびに観光ビザ取得者の銀行口座開設は原則として不可能です。そのため、ノービザ入国後、現地でノンイミグランドOビザを申請するのは困難です。
ただし、リタイアメントビザに関しては、以下の条件を整えると取得が可能です。
- タイ国内の他の地域で銀行口座を開設する(当方からアレンジ可能)。
- その口座に80万バーツ以上入金し、維持する。
- チェンマイで長期滞在する物件を決め、オーナーと長期賃貸契約を結ぶ。
- 物件の名義人によるTM30(外国人滞在報告)書類。
- 必要書類を揃えて、チェンマイ移民局にて申請を行う。(最低でも3ヶ月のタイ国内滞在が必要)
ただしこの方法は、個人では非常に困難です。ご希望の方は以下リンク先よりご連絡・ご相談ください。
2才未満のお子さんのタイ在住について
まだ実例が確認できていませんが、チェンマイのバイリンガル・スクールのビザ担当者の情報によりますと、2才未満のお子さんについては、日本で出生証明書を元に在日タイ大使館にて申請をすれば、タイでの長期滞在は可能とのこと。
詳細は分かり次第アップデートいたしますので、続報をお待ちください。