この記事は、藤井風さんの楽曲「Prema」に込められた想いに共感し、その“風”を感じるようにチェンダオを旅した記録です。
本サイトはアーティスト本人・関係各社とは無関係の独自企画であり、権利表記に関してはすべて原著作権者を尊重いたします。
目次
🎙️ FM NORTH WAVE「Sabaai Sabaai Thailand」チェンマイ連動企画<1>
2025年10月より、チェンマイ情報ステーションの中の人・ICHI-SANが、
北海道のFMラジオ局 FM NORTH WAVE の人気番組
「Sabaai Sabaai Thailand(サバーイ・サバーイ・タイランド)」に、
月1回のレギュラーとしてチェンマイ・レポーター出演させていただくことになりました。🙏
本記事は、2025年10月12日オンエア回との連動企画レポートです。
🔗 番組リンク集
📸 Instagram:https://www.instagram.com/sabaaisabaaithailand
🌐 公式サイト:https://www.fmnorth.co.jp/sabaai/
🐦 X(旧Twitter):https://twitter.com/sabaai825
📘 Facebook:https://www.facebook.com/SabaaiSabaai
プロローグ:同じ空の下に、風が吹いていた
2025年8月下旬、X(旧Twitter)を開いた瞬間、心臓が跳ねました。
タイのファンたちの間で、とある噂が広まっていたのです。
「ฟูจิอิ คาเสะ 🍃(藤井風)がチェンマイ空港にいたらしい」――。
[関連ポスト]
📍 投稿を見る(@kazeaum)
📍 投稿を見る(@kazesgrace)
信じられない。
あの風さんが、今、タイ北部・私の住む街・チェンマイにいる――?
スマホを握る手が震えました。
実はその頃、私はサマソニ・バンコク2025(8/24–25)で、Snow Man、Creepy Nuts、BE:FIRST、BABYMETALなどの日本勢、そしてジェフ・サター、ラムヤイ・ハイトンカムといったタイの人気アーティストたちのライブを全身で楽しみ、その余韻を引きずりながらパタヤでリゾート気分を満喫したあと、チェンマイへ戻ってきたばかりでした。
そんな中で見つけた、まさかの情報。
タイのファン仲間とLINEでやり取りを重ねながら、「本当なの?」「もしかして、撮影?」と心がざわめいていました。
そして、もうひとつの投稿が決定的でした。
🎥 Fujii Kaze – IG 投稿
投稿された動画には、特徴的な山を望む村に佇む風さんの姿が――。
その瞬間、胸の奥に確信が走りました。
「やっぱり、チェンマイだ」
そうだ、チェンダオへ行こう
タイのファンの方々が少しずつヒントをくれました。
象と人が寄り添う山、曲がりくねった木、川のせせらぎ…。
その一つひとつの情報が線になり、そして地図の上で光を結んだとき、思わずつぶやきました。
「そうだ、チェンダオへ行こう。」
風が吹いた日:8月22日〜26日
その後、9月26日にマネージャー河津さん(ずっずさん)のダイアリー
「俺たちの21時00分10秒」(メンバー登録必須)が公開され、藤井風さんが8月22日〜26日の間にタイ・チェンマイで『Prema』のMV撮影をしていたことが明らかになりました。
チェンマイの北、チェンダオの地。
そこには、象と共に生きる人々、静かに流れる時間、
そして何よりも「愛そのもの」がありました。
このあと私は、実際に現地を訪れ、象キャンプを運営されている方々と出会い、
象たち、村人たちと心を通わせながら、あの映像の裏側にある“優しさの風景”を体験することになります。
① 出発、チェンマイからチェンダオへ
前の晩に作った「Pre: Prema」と「Prema」を並べたプレイリストをカーステで聴きながら出発!
タイ北部の山並みが、まるで音のリズムに合わせて踊るようです。
途中のガソリンスタンドでトイレ休憩、セブンイレブンでタイ版「いろはす🍃」を購入して再出発。
その時にすでに私の中では単なる“聖地巡礼”ではなく、私を"導かれた"何かに“呼ばれた”旅のように感じていました。
[関連ポスト]📍 チェンダオの山あいでの記録
② 象キャンプ「E-co Adventure Camp」訪問、象との触れ合い

どちらも女の子 でも親子ではないそうです

Tukさんたちが3頭のお世話をしています

これは汚れや汚染ではなく、自然由来の色です。

いつまでもあるとは限りません
電気も電波も届かない静かな森の中。途中けっこう危険な道もあり、慎重に車を進めました。
深呼吸すると、川の音と森の香りが混ざり合い、胸の奥まで満たされます。
象の大きな瞳はまるでこちらの心を見透かすようで、優しさに包まれた瞬間でした。
餌を差し出すたびに、言葉を超えた“愛”が行き交うのを感じます。
「Prema」の意味が、少しわかった気がしました。
そして、川の色は「黄ばんだ黄色」をしていました😊
🌿 なぜ川の水が黄ばんだ黄色なのか?
チェンダオ周辺の川は、山の森から流れ出る雨水や地下水によってできています。
この地域では、土壌に含まれる鉄分・粘土・有機物(落ち葉や木のタンニン)が多く、
それが水に溶け出すことで、淡い黄色や茶色っぽい色になります。
これは汚れや汚染ではなく、自然由来の色です。
紅茶のように植物成分(タンニン)が混ざるため、
日差しの角度や季節によっても水の色が変化します。
また、雨季には山の上から細かい土や砂が一時的に流れ込み、水が濁って見えることもあります。
それでも水質自体は清潔で、魚や生き物たちも多く暮らしています。
[関連ポスト]
📍 到着(電気・電波のない場所)
📍 象への餌やり体験
📍 象と“Prema”を感じる瞬間
③ ペットボトルのありか、LE DU PHU KHAOで食事




チェンダオの山あいにある小さなレストラン「LE DU PHU KHAO」。
撮影で使われたペットボトルの手がかりを求めつつ、地元食材のランチを堪能。
窓の外に広がる緑と、スタッフの穏やかな笑顔が、旅の心をやわらかく包み込みました。
聞くと、あのペットボトルはここで作っていて、基本的に宿泊者に支給しているものだと判明。
ストックがあればお譲りできるということで、1ダースゲットできました!
[関連ポスト]
📍 LE DU PHU KHAOでのランチと発見
④ アカ族の村を訪問




山の奥へと進むと、アカ族の村「Ban Pha Lai」に辿り着きました。
途中で見覚えのある山と道路を通り、思わず胸が高鳴りました。
村人に許可を得て撮影をさせていただくと、そこには穏やかで誇り高い暮らしがありました。
その手の温もり、アクセサリーの手触り、笑顔に込められた愛。
まるで「Prema」の世界がそのまま現実になったようでした。
[関連ポスト]
📍 途中の景色に見覚えあり
📍 村人の許可を得て撮影
⑤ 「あの木」を特定、訪問




川沿いに立つ“ぐねぐねした木”。
まるで大地と空をつなぐ生命の柱のように、静かに、しかし力強く佇んでいました。
その奥には牛が草を食み、川のせせらぎが流れる。
自然と調和して生きるその姿に、深い祈りを感じました。
[関連ポスト]📍 川沿いの木(許可を得て撮影/牛に注意)
番外編:チェンダオ土管温泉
一日の締めくくりは、村の外れにある素朴な温泉へ。
土管の中から湧き出るお湯に身体を沈めると、今日という日が静かに溶けていくようでした。
空を見上げると、柔らかな風が頬を撫で、チェンダオの山々が“おかえり”と言ってくれている気がしました。
[関連ポスト]📍 チェンダオ土管温泉(おまけ)
参考メモ
撮影に参加したダンサーさんの証言と、ダンススタジオに関する内容です。
情報整理のため、補足として記載します。
[関連ポスト]📍 撮影に参加したダンサーさんの証言とスタジオについて
チェンダオを訪れる前に知ってほしいこと
この場所は、決して「観光地」ではありません。
チェンダオの山の中で暮らす人々や象たちは、観光客をもてなすためにそこにいるのではなく、日々の営みの中で自然と共に生きています。
だからこそ――くれぐれもノーアポで勝手に訪れることはやめてください。🙅🆖🙅♀️
筆者自身、タイでの生活や文化に慣れていることもあり、今回の訪問では慎重に行いました。
事前に E-co Adventure Camp に正式なアポイントを取り、許可を得た上で現地へ向かいました。
アカ族の村を訪ねた際も、休日を選び、村人と話してきちんと趣旨を説明し、許可をいただいた上で撮影・交流することができました。
けれど、もしこれを知らずに急に訪れて、カメラを向けてバシャバシャと写真を撮れば――それはもう、迷惑行為そのものです。
そこには観光施設ではなく、「普通の村の、普通の暮らし」があるのです。
また、「ぐねぐねした木」がある場所も、実はとある施設の敷地内にあり、受付の方に確認して撮影許可をいただいた上で見学しています。
つまり、どの場所も「愛とリスペクトを込めて訪れる」ことが大切なのです。
チェンダオ・エコカルチャーツアーへ
そうした背景を踏まえて、いわゆる“聖地荒らし”を防ぐために、象の保護施設であり正式な旅行ライセンスを持つ E-co Adventure Camp と話し合いを重ねました。
そして誕生したのが――「チェンダオ・エコカルチャーツアー」 です。
このツアーは、象や自然、村人、そして訪れる人々すべてが「愛」でつながる旅。
参加する一人ひとりが、優しさと敬意をもってこの地を訪れ、共に感じ、共に学び、共に豊かになることを目的としています。
どうか、この趣旨に共感してくださる方のみご参加ください。
あなたの「愛」が、象や人、そしてチェンダオの自然を未来へとつなげていきます。
🌿 ▶ チェンダオ・エコカルチャーツアーの詳細はこちら