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[イベントレポート]JETRO主催 JAPAN Food Exhibition & Business Matching in Chiang Mai 2023

ますます豊かになるチェンマイの和食文化

昨今、タイではバンコクやチェンマイをはじめとした大都市のみならず、地方においても日本料理店の進出、創業が著しく。さらには、地方においても大型スーパーなどにおいては、日本食材が手に入りやすくなっている状況です。
JETRO:日本貿易振興機構(ジェトロ)の2023年11月版「タイへの農林水産物・食品の輸出に関するカントリーレポート」によりますと、チェンマイ県はタイ国内で4番目に和食店が多く、新規増加傾向も強いということがわかります。
確かにチェンマイの街を歩いていると、多くのローカル和食店が増えており、高級コース料理のハイソなお店から、庶民的なリーブなブルな単価のお店まで幅広い層に和食が親しまれていることがわかります。

「2022年の日本食レストランの店舗数は、5,325店舗と前年(4,370店舗)から21.9%増加し、5,000店舗を突破した。前年からの増加数955店舗は2007年の調査開始以来最大となる。バンコク、バンコク近郊5県、その他の地方、いずれも前年から増加しているが、特にその他の地方やバンコク近郊5県の伸び率が大きく、それぞれ前年比28.5%増、25.2%増だった。」

そして今年度、JETROがタイ地方や周辺国へ日本産食品の販路拡大に向けた取組を本格化させて、2023年11月16~17日にチェンマイにて商談会“JAPAN Food Exhibition & Business Matching in Chiang Mai”を初開催しました。

商談会の様子

事業名JAPAN Food Exhibition & Business Matching in Chiang Mai
主催
日本貿易振興機構(ジェトロ)バンコク事務所
開催日程
2023 年 11 月 16 日(木)~11 月 17 日(金)11:00 - 17:00(タイ時間)
場所 Chiang Mai International Exhibition and Convention Centre (CMECC)

在バンコクの牛肉、水産物、米、かんしょ、アルコール飲料、調味料などを扱う輸入業者 23 社が出展し、チェンマイ県やチェンライ県などの飲食店、小売店など61 社がバイヤーと商談する機会が生まれました。

JETROからの報告によると、出展者からは「バンコクから遠い地域での営業活動には限界があり、二日間で多くのバイヤーに出会えたのは良かった」という意見が、バイヤーからは「これまでも日本産食品は使用していたが、新しい食材を探しに来た、まだまだ知らない食材がたくさんあると感じた」という意見があがっていました。

チェンマイを含む地方7件で"Made in JAPAN on tour"キャンペーンを展開

商談会に先駆けて、2023年11月1日からは、チェンマイ県・コーンケーン県及びその周辺の計7県において、飲食店や小売店 24 ブランド 47 店舗が参加し、日本産食品 PR キャンペーン"Made in JAPAN on tour"を展開しています。キャンペーン名の[on tour]には、日本やバンコクに行かずとも家の近くで楽しめる、という思いが込められています。

日本産食材サポーター店に認定された飲食店や小売店が、牛肉・水産物・加工食品など多くの日本産食品の魅力を発信していきます。各店舗は、素材の味を生かしつつ、様々な工夫を凝らされた料理を提供し、消費者に新たな日本食の魅力を知ってもらうのが狙いです。

2023年11月19日(日)には、セントラル・フェスティバル・チェンマイにて記者会見が行われ、JETROタイ・黒田淳一郎所長とチェンマイの日本食材を扱っているお店の代表者らとパネルディスカッションが行われました。

キャンペーン概要

名称 [ Made in JAPAN on tour ]
キャッチコピー 本物の日本産食品を家の近くで
期間 2023年11月1日(水)~2024年1月31日(水)
キャンペーンサイトhttps://madeinjapanontour.thanudchim.com/

実際の店舗の様子

以前当サイトでも紹介しております、日本食材専門の業務スーパー『フードクラシック(Foods Classic)』などのお店が参画しています。

2023年11月22日(水)にはCPグループの業務スーパー「Makro」に日本の鮮魚店「Uoriki(魚力)」が出店するなど、ますますチェンマイの人々にとって和食は欠かせないものになることでしょう。

CP-Uorikiのオープニングイベントではマグロ解体ショーも行われ、大盛況!レポートは目下作成中・・・お待ちください。

今回のJETROのこうした取り組みは、チェンマイで和食を扱うレストランや食材店により多くの和食食材が供給され、タイ国内における和食文化の定着をより加速させることでしょう。

JETROに相談してみよう!

2023年11月現在、円安は進み海外からのインバウンド需要が増加傾向にある中、タイからも多くの観光客が日本を訪れています。そしてタイ国内ではそうした経験を経て舌の超えたタイ人たちから、「本物の日本産食品を家の近くで」と本物の日本食材を求める声が強くなっています。日本からタイに食材の輸出を検討している生産者にとっては、チャンスです。そうした方向けの無料相談窓口も設けられています!

在タイ日本国大使館及びジェトロ・バンコク事務所は2022年8月2日、日本産農林水産物・食品の輸出に取り組む事業者の支援を行う「輸出支援プラットフォーム 」の相談窓口を設置しました。タイ側輸入規制への対応をはじめ、輸入事業者等から解決を望む案件を受け付け、円滑なタイへの輸入貢献を目指します。ご相談は無料です。以下リンクをプッシュ!してください。

取材後記:JETROバンコクのスタッフ皆さん、スースーซู ซู!(タイ語で「がんばれ!」*\(^o^)/*)

今回取材をさせていただき、今まで遠い存在と思っていたタイの「JETRO:日本貿易振興機構(ジェトロ)」さんが、実はとても身近な存在であり、海外に住む日本人だけでなく日本好きのタイ人の皆さんや日本の生産者にとっても、とてもありがたい存在なのだということがわかりました。

JETROバンコクのスタッフの皆さんは積極的にチェンマイのローカルの和食やタイ料理のお店に足を運び、「チェンマイが大好きになりました」「カオソーイにハマりました!」ととっても親しみやすい言葉でチェンマイ愛を語っていました。今回初めての催しでしたが、来年もその先も継続して推進していただきたいものです。

チェンマイ在住日本人である当サイト運営メンバーも、チェンマイ仲間とより密接に連携を取り、チェンマイの和食文化を官民ともに盛り上げていきたいと思います。スースーซู ซูJETRO。スースーซู ซู日本!!🇯🇵スースーซู ซูチェンマイの和食店!!🇹🇭

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