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[LIVE REPORT] 爆風スランプのドラマー「ファンキー末吉」ジャズトリオがチェンマイでライブ開催!

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2023/12/2(土)チェンマイにてFUNKY ASIA TRIOが初ライブ!

2023年12月2日(土)午後6時半〜 チェンマイ・オールド・カルチャー・センター敷地の一角にあるジャズバー「MOMENT'S NOTICE JAZZ CLUB」にて、ファンキー末吉率いる「FUNKY ASIAN TRIO」が初めてのライブを行いました。

ライブ・レビュー

FUNKY ASIAN TRIO メンバー
(左)ファンキー末吉さん(ドラマー・コンポーザー・プロデューサー)は現在中国を拠点に活動していますが、カンボジア滞在中にコロナ禍で移動ができなくなり、そこでしばらく過ごす中で2人のメンバーに巡り会いました。チェンマイは今回で3回目の来訪ですが、ライブは初めて!
(右)安河内大介 (やすこうち・だいすけ)さんは、普段はカンボジアの日系企業で活躍するビジネスマン。その正体はベースマン!日本帰任が決まった中、奇跡的なタイミングでチェンマイに来ることができました!
(中央)Metta Legita (メッタ・レジータ)さんはカンボジア在住のインドネシア出身のピアニスト。初めてのチェンマイです。

「走る〜走る〜 俺たち」のフレーズで甲子園でも応援歌として知られる「RUNNER」でお馴染みの「爆風スランプ」。
そのドラマー・作曲家としても活躍されたファンキー末吉さんが率いる「ファンキー・アジアン・トリオ」によるライブがここチェンマイで実現!
チェンマイ・ストリート・ジャズ2023の一環としてなんとフリーエントリー、およそ45分間の演奏。
ジャンルも国も超えたパフォーマンス!

ライブはリラックスした雰囲気で始まり、互いにアイコンタクトをしながらソロパートでは丁々発止のインプロビゼーションの応酬。ファンキー末吉さんは「爆風スランプ」や「X,Y,Z→A」などで見られるロックスタイルとは一味違う、ジャズスタイルでスイング。安河内大介のウッドベースがうなり、会場を深いグルーブで包みます。メッタ・レジータさんは会場の都合でキーボード演奏、普段のグランドピアノに比べ軽すぎたかもしれません。今にもキーボードスタンドから落ちそうなほど熱いパッションで鍵盤を叩いていました。

急遽決まった出演というもあり、来たくても来られなかった方も多くいた今回のライブ。
それでも噂を聞きつけた中国人やヨーロッパ人、そして当サイトをご覧になったチェンマイ在住日本人の方々が訪れていました。
途中、ファンキー末吉さんがドラムを叩きながら歌うサービスもあり、まだまだ聴き足りない!という45分でした。

チェンマイ在住中国人のファンキー末吉さんファンにお話を聞きました。

当日、ライブに訪れた中国人ファンのTommy Shenさん。
彼は2年前からチェンマイに滞在しており、今回のライブを知人から直前に噂を聞きつけて駆けつけました。
Tommyさん曰く、「ファンキー末吉さんは中国でドラム・ヒーローです!まさかここチェンマイで彼の演奏が見られるとは思ってもみませんでした!ライブを開催してくれてありがとうございます!」とのこと。

ファンキー末吉さんとその仲間の皆さんにとって、初めてとなった今回のライブ。また次の機会がありますように!

ボーナストラック

翌日12/3、THE A TERにてチェンマイで地元ミュージシャンとのジャムセッションに参加したFUNKY ASIAN TRIOの様子をどうぞ!

Two members from Shanti Jazz that day included Akeluk Norkhum (A music bug), a Thai guitarist, and Han Xiaohan, a Tekgari player from Manchuria
YouTube movie presented by Niramisa Music

ライブ開催詳細

日時2023/12/2(土)18:30〜
場所「MOMENT'S NOTICE JAZZ CLUB」
入場料無料

オールド チェンマイ 文化センターに隣接、無料駐車場🅿️があります。

オールド チェンマイ 文化センターのご紹介

オールドチェンマイ文化センターは1971年に創業。タイ北部伝統郷土料理である『カントーク』ディナーが楽しめます。また、伝統舞踊、民族舞踊をより忠実に再現、多くの観光客に親しまれています。チェンマイ・ストリート・ジャズ・フェスティバル2023のメイン会場となりました。

様々な催し物が行われており、北タイの伝統文化に親しむことができます。

出演者プロフィール

ファンキー末吉

1959年生まれ、香川県坂出市出身。1985年にソニーレコードより「爆風スランプ」としてデビュー。平行してJAZZ活動を開始。爆風スランプの活動と並行し、1984年にクリスタルキングのサポートメンバーを務める。1990年代から当時アンダーグラウンドであった中国のロックミュージシャンと交流を持ち、中国でも音楽活動を開始。1995年爆風スランプの活動休止後、1997年にはソロプロジェクトアルバム「亜洲鼓魂(Asian Drum Spirit)」で中国のグラミー賞「十大金曲作曲賞」や日本レコード大賞アジア音楽賞を受賞。1999年に1999年に二井原実 (LOUDNESS) らと共に「X.Y.Z.→A」を結成。2000年にはタイのTSUTAYAのプロジェクトでプロデューサーとして招かれ、SPINという女性グループをヒットさせる。
2001年から中国を拠点として活動。現地ミュージシャンのプロデュース・アレンジ、映画音楽の制作・レコーディングを手がけ、成功を収める。
2019年、現代における香川県出身者の中で、国際的に活躍している人物であると賞賛され、香川県知事より名誉大使「KAGAWAアンバサダー」に任命される。
現在は日本を中心に、中国・アジア各国での音楽活動を精力的に進めている。

Metta Legita (メッタ・レジータ)

1981年生まれ、インドネシアのピアニスト・作曲家・編曲家。メッタはインドネシア音楽院で学び、2010年に学士号(ピアノ)、2012 年に修士号(編曲とオーケストレーション)を取得して卒業。インドネシアのチャトリック大学で法学の学士号を取得。現在はカンボジアに在住し、定期的に国際的なミュージシャンとコラボレーションしている。
ピアノソロ演奏のほか、小編成アンサンブル、ビッグバンド、オーケストラとの共演も多数。 2010年にバンド、Contra Indigo(コントラ・インディゴ)とアルバムをリリースし、2018 年に自身のアルバム『シーニック・スピリット』でアーティストとしてデビュー。インドネシアのサウンドとコンテンポラリー・ジャズの要素が織りなされた作品をリリース。
2019年、インドネシアとカンボジアの共同文化祭典の一環として出演し、カンボジアのノロドム・シハモニ国王の前でパフォーマンスを披露した。 2020年、オーストラリアのフルート奏者、ジェン・バードとのデュオプロジェクトとして『Cikaracak』というミニアルバムを制作。演奏活動に加えて、彼女は教育にも熱心であり、インドネシア音楽院の副校長を務めている。

安河内大介 (やすこうち・だいすけ)

1981年生まれ、幼少期を大阪で過ごす。 高校時代からコントラバスを始め、同志社大学入学後はジャズを始める。 会社に就職した後も、神戸、大阪、東京のジャズイベントやフェスティバルに多数出演。
2020年よりプノンペンに拠点を置き、多くのアーティストと交流しながらアジアのジャズ文化の発展を目指している。

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