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DTVでムエタイ修行!Nozomi選手(オカザーマン)チェンマイでの新たな挑戦

はじめに

2025年8月、いつものようにチェンマイでいろいろな情報を見聞きする中、Xのタイムラインに流れてきたのはこの投稿。
なんと日本人のムエタイ選手がファイトしている!
ノマドの友人ご夫妻が撮影をしたという「オカザーマン」の写真・動画に目を奪われました。

そして2ヶ月後の2025年10月。今度はなんと世界一かつ80年の歴史を持つバンコクのムエタイスタジアム、ラジャダムナン・スタジアムで試合をしたという知らせが届き、さらに驚き!😲
本人のnoteを読み進めていくうちに、その挑戦の背景と積み重ねてきた道のりを知りました。

その内容に感動し、早速取材。実際に会ってみると、意外な経歴に驚かされました。

「オカザーマン」こと岡崎望さん・リングネームは「Nozomi」。
かつては動画編集やドローン撮影・パーソナルトレーナーや芸能活動などを生業にしていたとのこと。
真面目で穏やか、それでいて体づくりや映像制作にも深い知識を持つ姿勢が印象に残りました。
2025年11月に実際にジムでの練習を取材させていただき、ご自身の歩みやジムの現状についても、丁寧に分かりやすく語ってくれました。

本記事はチェンマイでムエタイを始めたい人やDTVに興味がある人にとって参考になるはずです。

あなたの20分をください!必見インタビュー

まずは百聞は一見にしかず。ムエタイジムでのインタビューをご覧ください。

アットホームな雰囲気でのジムでの実践的な練習とそれに取り組む姿勢、ゾーンの入り方からその「深さ」まで言及する深い洞察力。そして感動のエンディグ・・・。

ムエタイに興味のある方もそうでない方にも、一秒たりとも見逃せない濃厚な内容となっております。ぜひご覧ください!

トレーニングと日常リズム

練習は日曜日以外の週6日が基本で、土曜のみ朝練が休みです。水曜頃になると疲労が溜まるため、その日の体調を見て休みを入れることもあります。朝に軽く食べてジムへ行き、練習後にローカルフードで栄養補給をするという流れが日常になっています。

ムエタイとキックボクシングの違い

ムエタイは「技の種類や組み技、姿勢などが評価に反映される点」が特徴です。
他の格闘技と違って「相手を倒す」ことよりも「綺麗に技を繰り出して効果的に相手にダメージを与えたか」がポイントとされており、単なる格闘技以上の文化的な深みのあるもの、それがムエタイと言えるでしょう。

また、ファイターは常に準備している前提があり、急に決まった試合にも対応。それは根底に「ムエタイはコンテストである」という哲学があるからです。決まった試合日程に向け追い込んでいくやり方とは真逆。しかしそれこそが文化としてムエタイに根付くタイの強さそのものでもあります。

憧れのファイター

Nozomi選手の憧れの選手は、K1全盛期の「魔裟斗」と、軽量級ムエタイ界で高い評価を受けている「吉成名高」選手。
吉成選手とはまだ直接の面識はありませんが、ムエタイ界の象徴的な存在として尊敬の念を持っています。

Nozomiさんがチェンマイに来るまで

それでは、Nozomiさんがどうやってチェンマイに来たのか?
ユニークで他の人とは比べることができない、その独特な歩みを振り返ってみましょう。

育ってきた環境とアマチュア格闘家としての歩み

Nozomiさんは1989年生まれの36歳(2025年現在)。
東京の練馬区出身、兄が一人いる二人兄弟です。父は元保育園園長、母は保育士という家庭環境で、幼い頃から落ち着いた生活の中で過ごしてきました。
幼少の頃に欧米人と接する機会が少しあり、その経験が後に海外へ関心を持つきっかけになったそうです。

中学時代に格闘技への興味が芽生え、卒業後に近所のキックボクシングジムへ入門。
当初、母親からは何度も反対されましたが、その度に気持ちが変わらないことを示し続けて、最終的に通えることに。

ジムではアマチュア試合にも出場していましたが、防具がある形式でも精神的負荷が大きく、試合後にしばらくジムへ行けなくなる時期もあったといいます。

ここでNozomiさんは「恐怖心」という一番の壁にぶち当たり、格闘家としての挫折を味わいます😱

その後、トレーナーからプロ戦の誘いを受けたものの、ルールの厳しさを想像して一度競技から離れる道を選びました。
その中で、ご両親と同じように幼稚園や保育園を巡回する「体操指導」の仕事も経験しました。

ボディメイク競技と「オカザーマン」活動

格闘技から離れた後は、ボディメイク競技に取り組み、「メンズフィジークコンテスト」に参加。

ここで肉体・筋肉に対する知識・観察力が磨かれました💪

2016年ごろには友人の吉本芸人から誘われ、「筋肉お笑いチーム」のメンバーとして活動することになります。
その際、苗字の「岡澤」に由来した「オカザーマン」という名前を使い始め、イベントや自身のYouTube動画制作・パーソナルトレーナー活動などを行っていました。

自分で動画撮影・編集もこなすYouTuberとして活躍!まるでデジタルノマド🤩

2019年、フィリピンのフィジークコンテストに挑戦した際の動画

2022年にはTOKYO MX 月曜ドラマ『デブとラブと過ちと!』オープニング主題歌のPVにも出演!多才すぎる・・・

コロナ禍、ドローン撮影スキルも身につける

2020年〜2022年ごろには世界的なコロナ禍に見舞われました。
そんな中でも、Nozomiさんはオンライン・トレーナーの仕事をしながら、得意の動画編集をさらにレベルアップ。
なんとドローン撮影もできるほどに!
ゲーム機を操るような感覚でドローンを操り、屋内での撮影・動画編集も!

コロナ禍でもさらに道を切り開く!創意工夫で人生は変わる

格闘技への未練から再挑戦!

このように格闘技から離れてもボディメイクやトレイナー、さらにはYoutuber・ドローン撮影などの幅広い活躍を続けるNozomiさん。
普通に考えればこのままいろいろな仕事をして生きていく道もあると思うのですが、同じ競技仲間がプロボクサーとして活動を始めたことがNozomiさんの転機になりました。
彼のデビュー戦から複数の試合を会場で観戦するうちに、Nozomiさんの中で「再び競技の世界にちゃんと入ってみたい」という思いが強まり、30代にして競技への再挑戦への道へと向かいました。

再挑戦に向けて、まずはランニングを再開。
もちろん筋力トレーニングは継続していたものの、持久系の運動からは長く離れていたため、当初は10分のランニングでも大きな負荷を感じたといいます。
しかしここでも自身のパーソナルトレイナーとしての経験が活かされました。

自分自身の肉体と向き合い、疲労の調整や速度の変化を工夫しながら続けたことで、徐々に走れる距離が伸びていき、格闘技への復帰を支える基礎体力が整っていきました。

フィジークやトレーナーの経験が、再び格闘技の世界で生かされることに!👊

2024年7月、Nozomiさんは34歳でアマチュアの試合で格闘技復帰!
試合は2分1ラウンドの形式で行われ、久しぶりの実戦となるため緊張は大きかったとのこと。
結果は判定負けでしたが、再び競技に取り組むための一歩を踏み出すことができました。

チェンマイに決めた!格闘家としてのスタート

拠点選びにアジア巡り

再挑戦を始めた頃、働き方をオンライン中心に切り替えたことで、住む場所に縛られない環境が整っていました。
そのタイミングでアジアの複数都市に滞在しながら比較を行い、気候や生活コスト、街の雰囲気などを総合的に考え、最終的にチェンマイが生活拠点に適しているという判断に至りました。

本格的に競技を続けながら生活する拠点を探し、ベトナムやタイの都市を巡り、気候や物価、街の雰囲気などを比較しました。その中で最も自分に合うと感じたのがチェンマイでした。落ち着いた環境と過ごしやすい街の空気が、トレーニングに集中できると判断した理由でした。

チェンマイ到着後のジム巡り

チェンマイに拠点を移した後、Nozomiさんは自分に合う環境を探してチェンマイ市内で四つのジムを見学しました。
雰囲気や指導スタイル、練習生の層などを丁寧に確認。
各ジムにはそれぞれの特色があり、それぞれの良さがありましたが、自分に合っていてトレーニングを続けられる場所を見極めていきました。

Muay Thai Feverに決めた理由

複数のジムを巡った結果、最終的に選んだのが「Muay Thai Fever」です。
このジムに決めた主な理由は次の通りです。

  • 英語でのコミュニケーションが可能なコーチが在籍している🇬🇧
  • 実績を持つタイ人トレーナーが指導している🇹🇭
  • オーナーのDerry McCourtさんが長年の選手経験もあり、選手のことを理解している。🥊
  • 初心者から外国人ファイターまで受け入れる体制が整っている🔰💪

外国人選手が参加しやすい雰囲気があり、導入部分からスムーズに取り組める点も大きな魅力でした。✨
生活環境としてのチェンマイとも相性が良く、長く続けられる拠点として「Muay Thai Fever」を選択し、本格的なトレーニングをスタートさせました。

Muay Thai Fever とは?

Muay Thai Feverの公式サイト

トップページの下段、地図の下に埋め込まれた動画はなんとNozomiさんによるドローン撮影&編集です!

Muay Thai Fever はチェンマイのステープ地区にあるムエタイジムで、外国人ファイターの受け入れに積極的なジムとして知られています。英語で対応できるコーチが常駐し、初学者から選手志望まで幅広い層がトレーニングに参加しています。

公式サイト
https://www.muaythaifever.com/

外国人向けDTV取得体制・初心者対応

「Muay Thai Fever」 は、外国人選手の登録や試合参加に必要な手続きにも慣れており、DTV登録に対応しています。
また開校して1年半ですが、なんと約600人もの外国人ファイターを受け入れています。
また、初心者🔰向けの教室も開催されており、観光ビザや短期滞在者でも安全に練習へ参加できる環境が整っています。

チェンマイで本格的にトレーニングしたい人が最初に相談しやすいジムとして、地域内でも高い知名度を持っています。

ジムのヒストリー

「Muay Thai Fever」 のルーツは、チェンマイの Moon Garden Gym にまで遡ります。
その後、Sau Patasanak、Kietbusaba、Lanna Muay Thai などの名称を経て発展し、現在の Muay Thai Fever の中心メンバーであるトレーナーたちは、それぞれの時代を経験してきた指導者です。

英語対応コーチの Mike、ルンピニーで実績を残した Boonlai、そして長年タイで活動し現在オーナーでもある Derry McCourt さんの存在が、Muay Thai Fever の大きな特徴です。

チェンマイでのトレーニングと生活

チェンマイでの生活と食のスタイル

チェンマイでの生活は、トレーニングとローカルフードが自然につながったリズムで回っています。朝はバナナ🍌だけを食べてジムへ向かい、練習後はマーケットやカオマンガイ屋で食事を取ることが多く、昼もローカル飯が中心です。夜は時々日本料理を挟む程度です。

生の牛肉🥩を使うイサーン料理の店には二十回ほど通っており、一度も体調を崩したことはないと話します。辛さの強いソースは少量にし、自分の体に合うバランスで楽しんでいます。
市内の焼肉寿司の食べ放題店にも通い、気分に合わせて日本食を選ぶ日もあります。

日本人ファイターとチェンマイでの位置づけ

タイで活動する日本人ファイターの人数は明確ではありませんが、意外と活動を続けている選手は多いようですが、Nozomiさんのようにチェンマイのローカルフードを楽しみ、タイ人の生活圏に自然に入り込みながら練習を続ける選手は他にいません。

東京で育った穏やかな家庭環境と、幼少期に欧米人と交流した異文化の体験が、「自分のペースで本気で続ける」という彼のスタイルを作り上げています。

今回のインタビューではっきりわかったのは、自分自身も、ムエタイという格闘技についても自分の言葉で言語化でき、わかりやすく伝えるクレバーさと、チェンマイの風土に合ったおおらかな人間性がNozomi選手の魅力を形作っているということです。

Nozomi選手が語る!世界一のムエタイジムで試合した話

筆者が取材を申し込みきっかけになったnote記事3本をぜひご覧ください。世界一のムエタイジムで試合をすることになった経緯が本人の言葉でリアルに描かれています。

『36歳でムエタイプロデビュー。プロ1年目の僕がタイにある世界一のムエタイスタジアムで試合した話』

①プロローグ

②バンコクでの最終調整編

③試合編

2025年12月・最新試合情報

2025年最後の試合が決定しました!
ぜひチェンマイで頑張る日本人DTVファイター「Nozomi」を応援しましょう!!

日時:2025年12月22日(月)21:00〜
場所:ThaPhaeスタジアム

Nozomiさん最新情報は各種SNSで!

チェンマイで夢を掴もう!

DTV(Destination Thialnd Visa)でタイに長期滞在する方が増えていますが、Nozomiさんのような人はいないでしょう。

チェンマイでムエタイに本気で取り組み、今や所属する「Muay Thai Fever」でもスター選手。

しかしその華やかさの裏には、彼のそれまでの人生の歩みが生かされています。

普通の選手であれば引退していてもおかしくない年齢でプロを目指し、見事実現する。

その過程の中で冷静に自己分析をし、自分に最も合う環境を探し、ここチェンマイを選んだ。

ただチェンマイが好きだから、というだけではなく、その風土・人々の気質・料理など、すべて自分の目標の実現に最適な条件が揃っていた。それがチェンマイだったという事実があります。

よくチェンマイはその魅力が言語化できない、来てみないとわからないと言われますが、このインタビュー動画および記事でチェンマイという土地の魅力が伝われば嬉しいです。

そして、新たな夢の実現に向かって、このチェンマイを選ぶ人たちが増えることを祈っています。

チェンマイ情報ステーションは、そういった方々に寄り添って、力になっていきたいと思っています。

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