タイ北部・チェンマイでは以前より、乾季の特定の時期(2月終わり〜5月ごろ)が、PM2.5を含む大気汚染が問題となっております。
チェンマイで長期滞在する方も増える中、PM2.5(大気汚染)対策として実践しやすい具体的な方法をいくつかまとめてみました。
屋内環境を整える
✅ 空気清浄機の活用
- 高性能なHEPAフィルター付き空気清浄機を使用する(例:Xiaomi、ダイキン、シャープ、フィリップスなど)
- 部屋の広さに合ったモデルを選ぶ
- フィルターは定期的に交換する
✅ 室内の密閉性を高める
- 窓やドアの隙間をテープやシールでふさぐ
- 必要がないときは窓を開けない
✅ 湿度管理
- 加湿器を使い、適度な湿度(40~60%)を維持することでホコリやPM2.5を抑える
空気清浄機の購入について
チェンマイではデパートや大型スーパー・家電専門店などでいろいろな種類の空気清浄機が購入できます。
中でもおすすめは、家電専門店「サイアムTV(SIAM TV)」です。
サイアムTVは、チェンマイで20年以上続く老舗の家電専門店。空気清浄機だけでなく、冷蔵庫・洗濯機・掃除機などのいわゆる白物家電、テレビ・電子レンジ・アイロン・パソコン・携帯電話などありとあらゆる家電製品が揃っています。
また、社員教育が徹底されており、商品知識がちゃんとある店員さんが対応してくれます。
店舗で修理受付もしているので、買った後のアフターケアの面でも安心です。


製品選びのポイント
- お部屋の大きさにちょうど合うこと
- 交換用フィルターが手に入りやすいこと
- 製品の信頼性と価格
これらの点を考慮しますと、オススメは「xiaomi」の製品となります。
【xiaomiの良い点】
①大気汚染先進国の中国で実績があり、性能に問題がないこと。
②スマート家電としても優秀で、アプリも日本語対応で難しくないこと(対応機種のみですが)
③タイ国内でシェアが大きいため、フィルタなどの消耗品が容易に手に入ること。
ちなみに、日本のメーカーではDaikinは悪くないですが、コスパが悪め・そしてデザインが今ひとつ。また、最近あまりチェンマイでは見かけません。現在は台湾のメーカーになりましたが、SHARPも悪くないです。
しかしながら、両社ともにxiaomiの普及率には全く敵わないので、やはりxiaomiが良いと考えられます。
外出時の対策
✅ 高性能マスクを着用する
- N95、KF94、FFP2規格のマスクを使用(布マスクでは防げません)
- マスクは顔にしっかりフィットするものを選ぶ
✅ アプリで空気の状況を確認
- AirVisual、Air4Thai、Windy などのアプリを活用し、PM2.5濃度を随時チェックする
- AQI(空気質指数)が150以上ならなるべく外出を避ける
✅ 屋外での運動を控える
- 汚染がひどい日は屋外ジョギングやサイクリングを避け、室内で運動する
マスクの購入先について
コロナ禍の際には一時的にPM2.5対策用マスクが不足し、中国から日本のブランドのコピー品が出回ったこともありましたが、今はそうしたことはありません。普通にスーパーや薬局・ドラッグストアなどで安価に購入できます。ただし、日本製の3Dマスクは比較的高額です。



食生活と健康管理
✅ 抗酸化作用のある食品を摂取する
- 緑黄色野菜(ブロッコリー、ほうれん草)
- ビタミンC(柑橘類、キウイ)、ビタミンE(ナッツ類)
- オメガ3脂肪酸(サーモン、チアシード)
✅ 水分補給を意識する
- 1日2L以上の水を飲むことで体内の毒素排出を促進されると言われています
自宅でのDIY対策・体調管理
✅ エアコンのフィルターをこまめに掃除する
- エアコンのフィルターを定期的に掃除し、PM2.5の蓄積を防ぐ
✅ 手作りの簡易空気清浄機を使ってみる
- 扇風機にHEPAフィルターを取り付け、簡易清浄機として活用する
✅ 運動不足を防ぐため、空気清浄機のあるジムを利用する
コロナ禍でもそうでしたが、外出を控える=運動不足になりがちです。チェンマイでは、エアコンそのものがPM2.5対策のものだったり、業務用の空気清浄機が導入されているジムも増えています。


情報・素材提供者のご紹介

YouTubeチャンネル:ノージョブ夫婦【海外移住への挑戦】〜心穏やかに過ごせる場所を求めて〜 を運営するノージョブ夫婦のけんさん
日本での生活に疲れて43歳で会社を早期退職したノージョブ夫婦のけんさんが、奥様と一緒に「心穏やかに過ごせる場所」を探して海外移住に挑戦。
チェンマイを舞台に、英語もタイ語もできないお二人のリアルな海外挑戦の様子を発信中です☺️
ぜひ一度ご覧ください👇
https://www.youtube.com/@nojob_life
シーズンごとの移動を検討
- 1~4月は「煙害シーズン(Burning Season)」なので、チェンマイを離れ、空気の良いエリア(南部のビーチリゾートや海外)への避難を考える
物理的に環境を変える、これは最終手段と言えます。
ただし、近年はバンコク周辺でもPM2.5が観測されるようになり、北タイだけの問題ではなくなってきています。
日本のJICA(独立行政法人国際協力機構)はタイの天然資源環境省公害管理局(PCD)などと共に実施する技術協力事業「持続的なPM2.5予防・軽減のための大気管理プロジェクト」を22年に開始。大気環境モニタリング、気象衛星「ひまわり」を活用した野焼き・森林火災の状況把握、シミュレーションなどを通じて大気汚染の構造を解析し、得られたデータを対策に反映することで政策立案を支援しています。
参考記事:官民総力戦でPM2.5を削減 ~大気汚染対策、次の段階へ(上)~
上記のように、総合的な対策をすることで、PM2.5の影響を最小限に抑えることができます。
実践しやすい対策から取り組んでみてはいかがでしょうか? 😊
また、「私はこういう対策をしている」という実践例があれば、ぜひご紹介ください。随時追加していきたいと思います。